最近、AIについてのニュースやSNSを見ていると、
「AIに仕事を奪われる」
という言葉をよく目にする。
確かに、今まで人間が時間をかけてやっていた仕事を、
AIが数秒で終わらせることも増えてきた。
文章を書く。
資料を作る。
画像を作る。
データを整理する。
計算する。
調べ物をする。
これまで何時間もかかっていたことが、
AIを使えば短時間でできるようになる。
そう考えると、
「じゃあ、人間の仕事はなくなるんじゃないか」
と思うのも分かる。
でも私は、
「AIに仕事を奪われる」というより、「仕事のやり方そのものが変わっていく」
というほうが近いんじゃないかなと思っている。
昔も「便利なもの」が仕事を変えてきた
少し前まで、
仕事でパソコンを使うこと自体が当たり前ではなかった。
計算は電卓。
書類は手書き。
連絡は電話やFAX。
資料を探すのにも時間がかかる。
そこにパソコンが入ってきて、
Excelやインターネットが普及した。
当然、なくなった作業もある。
でも、その代わりに新しい仕事も生まれた。
今では、
「パソコンを使わずに仕事をしてください」
と言われたほうが難しい仕事も多い。
AIも、もしかしたらそれと同じなのかもしれない。
便利なものが出てきたら、
人間がやる仕事が全部なくなるのではなく、
「人間がやらなくてもいい仕事」が増えていく。
私は、こっちのほうがしっくりくる。
「働く時間=収入」ではなくなっていくのかもしれない
これまでの仕事って、
基本的には、
働いた時間 × 労働単価 = 収入
という考え方が強かったと思う。
8時間働く。
10時間働く。
もっと働く。
そうすれば、基本的には収入も増える。
だから、
「たくさん働くことは偉い」
という価値観も生まれやすかった。
もちろん、今でもそれは必要な考え方だと思う。
でもAIが仕事の一部を代わりにやってくれるようになると、
少しずつ違う考え方も必要になるんじゃないかなと思う。
例えば、
今まで8時間かかっていた仕事を、
AIを使って4時間で終わらせられるとする。
そこで、
「じゃあ4時間しか働いていないから価値が低い」
と考えるのか。
それとも、
「4時間で同じ成果を出せるようにした」
と考えるのか。
私は後者のほうが、
これからは重要になるんじゃないかと思っている。
「忙しい人」が評価される時代から、「仕組みを作れる人」が評価される時代へ
仕事をしていると、
「毎日忙しい」
「仕事が終わらない」
ということが、
頑張っている証拠のように感じることがある。
でも、本当は、
忙しいことと、生産性が高いことは違う。
同じ仕事を毎日繰り返して、
毎日8時間かかっている人と、
一度仕組みを作って、
同じ仕事を2時間で終わらせられる人。
どちらが価値が高いのか。
もちろん仕事の内容によるけれど、
少なくとも、
「時間をかけた人=一番仕事ができる人」
ではないと思う。
AIは、こういう部分をさらに加速させるんじゃないかなと思う。
今まで、
「この作業は3時間かかるから仕方ない」
と思っていたものが、
「そもそも、この作業を人間が3時間かけてやる必要があるのか?」
と考えるようになる。
そうすると、
仕事そのものを見直す必要が出てくる。
じゃあ、AIを使えば誰でも稼げるのか
ここは、私は少し違うと思っている。
SNSを見ていると、
「AIで月100万円」
「誰でも簡単に稼げる」
「AI副業で人生が変わる」
みたいな言葉をよく見る。
でも、
AIそのものがお金を生み出してくれるわけではない。
AIはあくまで道具。
例えば、
高性能な包丁を持っているからといって、
誰でも料理人になれるわけではない。
AIも同じ。
AIに何をさせるのか。
どんな仕事に使うのか。
どんな問題を解決するのか。
その結果をどう使うのか。
そこを考える人間が必要になる。
だから私は、
AI × 自分の経験や知識
が大切なんじゃないかなと思っている。
何もないところからAIだけでお金を作るというより、
自分が今までやってきた仕事にAIを掛け合わせる。
そのほうが、ずっと現実的だと思う。
AIを使うことで、「人間にしかできない仕事」に時間を使える
例えば事務仕事なら、
文章の下書き。
データ整理。
資料作成。
定型的なメール。
簡単な集計。
こういうものをAIに手伝ってもらう。
そうすると、
人間はその分、
お客さんと話す。
問題を解決する。
交渉する。
判断する。
新しい仕組みを考える。
人間関係を作る。
そういう仕事に時間を使えるようになる。
私は、ここがAIの面白いところだと思う。
「人間の仕事を奪う」のではなく、
人間が本当にやるべき仕事に、時間を戻してくれる可能性がある。
もちろん、実際にはAIによって人員削減が起きる仕事もあると思う。
そこは綺麗事だけでは済まない。
でも、それと同時に、
AIによって新しい仕事や役割が生まれることもある。
だから、
「AIが怖い」
だけで終わるのではなく、
「自分の仕事の中で、AIに任せられるものは何だろう?」
と考えることが大切なんじゃないかなと思う。
「楽をする=怠ける」ではない
私は、AIを使うことに対して、
「そんなの楽してるだけじゃん」
という考え方も少し違うと思っている。
パソコンだってそう。
昔なら手書きで作っていた資料を、
Wordで作る。
電卓で一つずつ計算していたものを、
Excelで自動計算する。
紙のファイルを何冊も探していたものを、
データで検索する。
これを、
「楽をしている」
とは普通言わない。
便利な道具を使って、無駄な時間を減らしている。
それだけだと思う。
AIも同じ。
問題は、
「楽をしたこと」
ではなく、
楽になった時間を何に使うのか。
だと思う。
4時間かかっていた仕事が2時間で終わったなら、
残りの2時間で何をするのか。
さらに仕事をするのか。
新しいことを学ぶのか。
営業するのか。
家族との時間にするのか。
休むのか。
そこまで含めて、
AIによって人間の生活が変わっていくんじゃないかなと思う。
これからは「何ができるか」だけではなく、「どう組み合わせるか」
これから先、
「私はこれができます」
だけではなく、
「私はこれができて、AIを使ってここまで効率化できます」
という人が増えていくと思う。
例えば、
事務ができる人がAIを使えば、
ただ事務作業をするだけではなく、
業務を整理する。
自動化する。
マニュアルを作る。
データを分析する。
SNSの文章を作る。
顧客管理の仕組みを作る。
そうやって、一人で担当できる範囲が広がる。
つまり、
AIによって、人間一人あたりの仕事の幅が広がる。
これは、会社にとっても、
働く側にとっても、
かなり大きな変化になると思う。
お金の稼ぎ方も変わっていく
そして、仕事が変われば、
当然お金の稼ぎ方も変わっていく。
今までは、
「会社に雇われて、決められた時間働いて、給料をもらう」
という形が一般的だった。
これからは、
会社員として働きながら副業をする。
自分の経験をコンテンツにする。
AIを使って一人でサービスを作る。
小さな仕事を複数持つ。
仕組みを作って、繰り返し収益が発生する形にする。
そんな働き方も、
今まで以上に現実的になっていくんじゃないかなと思う。
もちろん、
「AIを使えば簡単に稼げる」
という話ではない。
むしろ、
簡単にできることが増えるからこそ、
何をするかを決める力が重要になる。
AIが文章を書けても、
「何を書くのか」
は人間が決める。
AIが画像を作れても、
「何を伝えたいのか」
は人間が決める。
AIが数字を整理できても、
「その数字を見て、どう判断するのか」
は人間が決める。
結局、
道具が賢くなるほど、人間側の「考える力」が重要になる。
考える力と合わせて大切にしたいのが、相手の立場になって考えるということ。
相手の立場になって考えるということ
私は、そんな時代になっていくんじゃないかなと思っている。
AIに負けない人ではなく、AIを使って価値を作れる人
「AIに仕事を奪われないためにはどうするか」
と考えると、
「AIにできない仕事を探さなきゃ」
と思ってしまう。
でも私は、
AIにできないことだけを探す必要はない
と思っている。
AIにできることは、どんどん任せればいい。
その代わり、
AIを使って何をするのか。
何を生み出すのか。
誰の役に立つのか。
そこを考える。
これからは、
「AIに負けない人」
よりも、
「AIを使って、自分の価値を何倍にもできる人」
のほうが増えていくのかもしれない。
そして、それは特別な人だけの話ではないと思う。
会社員でもいい。
主婦でもいい。
個人事業主でもいい。
今やっている仕事の中に、
AIを使える場所は意外とたくさんある。
「仕事」と「お金」の価値そのものが変わっていく
私は、AIの話をするとき、
「仕事がなくなる」
という部分だけを考えるのは少しもったいないと思っている。
もしかしたらこれから、
「どれだけ長く働いたか」
より、
「どれだけ価値を生み出したか」
が重要になるかもしれない。
「一人でどれだけ仕事を抱えられるか」
より、
「どうやって仕組み化して、少ない時間で成果を出すか」
が重要になるかもしれない。
そして、
「お金を稼ぐためには、とにかく長時間働く」
という考え方も、
少しずつ変わっていくのかもしれない。
もちろん、働くことそのものには、
お金以外の価値もある。
人と関わること。
経験すること。
誰かの役に立つこと。
できなかったことができるようになること。
だから私は、
「AIで仕事を減らして、働かなくてよくなる」
という未来だけを望んでいるわけではない。
むしろ、
人間が「やらなくてもいい仕事」から解放されて、
「人間だからこそやりたい仕事」に時間を使えるようになる。
そんな未来なら、少し面白いと思う。
AIは、人間の代わりになるものではなく、
人間ができることを広げる道具。
私は今のところ、そんなふうに考えている。
そしてこれからの時代、
「AIに仕事を奪われるかどうか」
よりも、
「AIが当たり前になった世界で、自分は何をしたいのか」
を考えることのほうが、
ずっと大事なんじゃないかなと思う。
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