お金の話をしていると、たまに不思議に思うことがある。
「お金がないから困っている」という人ほど、なぜか同じことを繰り返していることがある。
給料日前になるとお金がない。
支払いができない。
でも、来月になれば給料が入る。
だから、とりあえず誰かに借りる。
誰かに助けてもらう。
カードを使う。
後払いにする。
そして給料が入ったら、また使う。
また給料日前にお金がなくなる。
また困る。
そして、また「どうしよう」となる。
これって、単純に「お金にだらしない」で片付けていい話なのかなと思うようになった。
「今さえ何とかなればいい」
お金がなくなった時、人って目の前の問題をどうにかしようとする。
今日のお金がない。
だから、今日を乗り切る。
支払いができない。
だから、誰かに借りる。
生活費が足りない。
だから、誰かに助けてもらう。
もちろん、本当にどうしようもない時に人を頼ることは悪いことじゃない。
私だって、人生の中で誰かに助けてもらったことはある。
困った時に助けてもらうこと自体が悪いわけじゃない。
でも問題なのは、
「助けてもらって今を乗り切ること」が、解決になってしまうこと。
本当は、
「なぜ毎月お金が足りなくなるのか」
を考えなきゃいけない。
なのに、
「今月どうする?」
だけを考えてしまう。
そして来月、また同じことになる。
お金がない原因は、給料だけじゃない
もちろん、そもそもの収入が生活に対して少なすぎる場合もある。
これは気合いや節約だけではどうにもならない。
でも、収入が増えれば必ず解決するのかというと、私はそうでもないと思っている。
以前の記事でも書いたけれど、
「もっと給料があれば貯金できる」
と思っている人が、実際に収入が増えたとしても、その分だけ生活費や使うお金が増えてしまうことがある。
そうなると、結局また足りなくなる。
例えば、
コンビニで毎日買い物をする。
外食が多い。
給料が入ったらすぐ欲しいものを買う。
飲みに行く。
タバコを買う。
細かい支出だから、それぞれを見ると「これくらい」と思う。
でも、それが毎日積み重なれば、かなりの金額になる。
そして給料日前になって、
「なんでこんなにお金がないんだろう」
となる。
でも、実際には突然お金が消えたわけじゃない。
少しずつ、自分で使っている。
私が思う、一番怖いところ
一番怖いのは、
「困ったら誰かが何とかしてくれる」
という感覚が身についてしまうことだと思う。
親が助けてくれる。
恋人が助けてくれる。
友達が貸してくれる。
カードがある。
借りられるところがある。
そうやって、その場を乗り越えられてしまう。
すると、
「今月足りなかったけど、何とかなった」
という経験だけが残る。
でも、本当は何とかなっていない。
問題を来月に持ち越しただけ。
借りたお金は返さなきゃいけないし、カードで使ったお金も後から請求される。
それでも、その瞬間は困らなくなる。
だから、また同じことをする。
これを繰り返していると、
「お金が足りないこと」よりも、
「足りなくても何とかできること」
の方に慣れてしまう。
私も、人を助ける側になって初めて分かったこと
私は昔から、人が困っていると放っておけないところがある。
その人がなぜそうなったのか、どうしてそういう行動をするのかを考えてしまう。
だから、
「この人には事情があるんだろうな」
「ここを助けてあげたら、ちゃんと立て直せるんじゃないか」
と思ってしまう。
実際、助けることで一時的に状況が良くなることもある。
お金を貸せば、その月の支払いはできる。
生活を支えてあげれば、その間は困らない。
でも、それだけでは人は変わらない。
ここは、私自身が身をもって感じたことでもある。
誰かが穴を埋め続けている間は、その人自身が「なぜ穴が開いたのか」を考えなくても生きていけてしまうから。
お金にだらしない人と向き合った経験について、別の記事にも書いています。
お金にだらしない人を変えていくということ
「お金がない」より、「考えることをやめる」ことが怖い
お金がないこと自体は、悪いことじゃない。
誰だって、人生でお金に困ることはある。
病気になることもあるし、仕事を失うこともある。
急な出費だってある。
だから私は、
「お金がない人=だらしない人」
とは思わない。
私が怖いと思うのは、
お金がない状態を繰り返しているのに、原因を考えなくなること。
「今月どうしよう」
ではなく、
「なんで毎月こうなるんだろう」
まで考えられるかどうか。
ここが大きいと思う。
毎月5万円足りないなら、
「5万円どうやって借りよう」
ではなく、
「毎月5万円、何に使っているんだろう」
と考える。
そして、必要なら収入を増やす。
必要なら支出を減らす。
場合によっては生活そのものを変える。
本当の解決って、たぶんこっちなんだと思う。
「今なんとかする」をやめる
その場しのぎって、すごく楽なんだと思う。
今困っていることを解決できるから。
明日のことは明日考えればいい。
来月のことは来月考えればいい。
でも、今日の問題を先送りにしているだけなら、いつかもっと大きな問題になって返ってくる。
私自身、お金に関して失敗したこともたくさんある。
だからこそ、今は「お金をいくら持っているか」だけじゃなく、
「自分のお金を、自分でコントロールできているか」
を大事にしたいと思っている。
お金が足りない時に、
「誰かに借りればいい」
と考えるのではなく、
「そもそも、なぜ足りなくなった?」
と考える。
誰かに助けてもらったなら、
「助かった」で終わらせるんじゃなくて、
「次は助けてもらわなくてもいいようにするにはどうしたらいい?」
まで考える。
それができるようになって、初めて「助けてもらったこと」が意味のあるものになるんじゃないかなと思う。
誰かに助けてもらうことは、悪いことじゃない。
でも、
助けてもらうことを前提にした生活は、いつか自分を苦しめる。
「今なんとかする」じゃなくて、
「もう同じことで困らないようにする」。
お金の問題って、結局はそこなんじゃないかなと思う。
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