私が以前付き合っていた人に、30歳を目前にしても、お金の使い方がだらしない人がいた。
私は結婚経験があることもあって、離婚後も自炊をするし、コンビニご飯やお惣菜は「もったいない」と思うタイプだった。
一方で、出会った当初の彼は、自炊とはほとんど無縁。
三食コンビニご飯でも全然気にしないタイプだった。
最初のうちは、そこまで気にしていなかった。
人それぞれだし、私のお金じゃない。
そう思っていた。
でも、付き合いが長くなるにつれて、少しずつお金の使い方に対する価値観の違いが出てくるようになった。
私のお金の使い方
私の場合、コンビニで買うよりスーパーのほうが安いなら、少しでも節約するためにスーパーに行く。
物を買うときも、単純に値段が安いからという理由だけでは決めない。
同じような商品なら、値段と量を見て、どちらがお得なのかを考える。
高いものを買うときは、衝動買いしない。
その場で欲しいと思っても、すぐには決めない。
一度家に帰って考えたり、本当に必要なのかを考えたりする。
これは、以前ブログにも書いたように、私自身もお金の使い方で失敗してきたからこそ、学んだことだった。
10代のころのお金の失敗については、こちらに書いています。
10代のお金の失敗から学んだこと
昔からちゃんとできていたわけではない。
失敗して、後悔して、少しずつ変えてきた。
だから、私にとっては「節約する」ということも、ただ我慢することではなく、経験から身についた感覚だった。
彼は「楽なほう」を選ぶ
彼の場合は、もっとシンプルだった。
「めんどくさい」
それなら、近いコンビニに行く。
スーパーのほうが安いと分かっていても、そこまで行くこと自体が面倒。
物を買うときも、量より値段の安さで判断する。
でも、安いものは減りが早い。
結果的に何度も買う。
そして追加で買う。
最初は安く買ったつもりでも、結局出ていくお金は増えている。
それでも、その時点では気づかない。
さらに、衝動買いも多かった。
酔った勢いで買ってしまう。
給料をもらったら、後先をあまり考えずに使ってしまう。
もちろん、貯金はない。
給料日前にはお金がない。
30歳を目前にしても、そんなお金の使い方をしていた。
お金にだらしない人について、別の視点から書いた記事もあります。
お金にだらしない人は、他の部分もだらしないのか
「ちゃんとした生活をしたい」とは言っていた
彼自身も、
「ちゃんとした生活をしたい」
とは言っていた。
お金を貯めたい。
無駄遣いを減らしたい。
普通に生活したい。
そういう気持ちはあったと思う。
でも、気持ちがあることと、行動が変わることは別だった。
欲しい。
今使いたい。
面倒くさい。
楽なほうを選びたい。
そういう、その瞬間の欲求や欲望に負けてしまう。
「こうしたほうがいい」と頭では分かっていても、実際の行動は変わらない。
これって、お金に限らず、いろんなことに言えることだと思う。
まずは「見えるようにする」
そんな彼でも、唯一続けられていたことがあった。
お弁当作りと、極力自炊すること。
毎日コンビニで何気なく買っていた三食。
彼は一食1,000円くらい使っていると言っていた。
そこで私は、
「じゃあ、一日3,000円だよね」
「それを30日続けたら、月9万円になるよ」
と話した。
正確には、
1日3,000円 × 31日で93,000円。
これを伝えると、彼はものすごく驚いていた(笑)
いや、計算しなよって話なんだけど(笑)
でも、たぶん根本的に、そこができていなかった。
「今日1,000円使った」
「また1,000円使った」
という、その場その場のお金しか見えていなかった。
それが一カ月単位になると、こんな金額になる。
そうやって数字として見えるようになって、初めて「結構使ってるな」と実感できたんだと思う。
続けられたのは「効果を実感できたから」
お昼のお弁当作りと、極力自炊することを彼が続けられたのは、実際にお金の減り方が違うことを本人が実感できたからだと思う。
ただ「節約しなさい」と言われても、続かない。
「コンビニは高いよ」と言われても、本人が実感しなければ変わらない。
でも、自炊をしてみる。
お弁当を作ってみる。
そして、給料日前になったときに、
「あれ?いつもよりお金が残ってる」
となる。
その経験があると、
「やっぱり自炊したほうがお金が残るんだ」
と、自分で理解できる。
人って、誰かに正論を言われたから変わるというより、自分で「こっちのほうがいい」と実感したときのほうが変わりやすいんだと思う。
でも、根本は変わっていなかった
ただ、ここで終わりではなかった。
せっかく食費を浮かせても、その分を別のことに使ってしまう。
食費が減った。
その分、他のことに使える。
そんなふうになってしまう。
だから私は、
「結局、根本の思考が変わらない限り、お金の使い方は直らないんだろうな」
と思った(笑)
節約方法を教えるだけではダメ。
自炊を教えるだけでもダメ。
「コンビニは高い」と教えるだけでもダメ。
大切なのは、
なぜ自分はお金を使ってしまうのか。
そこを本人が理解することなんだと思う。
ストレスが溜まると使うのか。
欲しいと思ったら我慢できないのか。
お金があると使いたくなるのか。
先のことを考えるのが苦手なのか。
面倒なことを避けて、楽なほうを選んでしまうのか。
そこが変わらなければ、節約しても別のところからお金が出ていく。
人を変えるなら「行動」より「考え方」
私は、人を変えることって、相手に正論を言い続けることではないと思う。
「こうしなさい」
「これはダメ」
「もっとちゃんとしなさい」
と言われ続けても、本人が納得していなければ、一時的に行動が変わるだけ。
だから私は、彼のお金の使い方を見て、
「どうしたら本人が自分で気づけるんだろう」
と考えていた。
自炊をしろと言うだけじゃなく、
「自炊したらどれくらいお金が残るのか」
を実際に見せる。
節約しろと言うだけじゃなく、
「今月いくら使ったのか」
を数字で見せる。
そうやって、自分の行動と結果を本人につなげていく。
それが、変わるためのきっかけになるんじゃないかと思う。
でも、最後に変わるのは本人
ただ、どれだけ周りが工夫しても、最後に変わるのは本人。
ここは、今になって特に思う。
私がどれだけ考えても、
私がどれだけ教えても、
私がどれだけサポートしても、
本人に「変わりたい」という気持ちと、それを行動に移す意思がなければ、根本的には変わらない。
自分の選択を正解にしていくことについて、こちらでも書いています。
人生は正解を選ぶことより自分の選択を正解にしていくこと
誰かが変えてあげることはできない。
できるのは、変わるきっかけを作ることくらい。
だから、人を変えようとするときには、
「どうやって変えるか」
だけではなく、
「本人が自分で変わりたいと思える環境をどう作るか」
を考えることが大切なんだと思う。
私自身も、これまでたくさん失敗してきた。
誰かに言われたから変わったこともある。
でも、本当に変わったのは、自分自身が「このままじゃ嫌だ」と思ったときだった。
だから今なら分かる。
人を変えることは、相手を自分の思い通りにすることじゃない。
その人が自分で変わるためのきっかけを、一緒に作ることなんだと思う。
そして、そのきっかけを与えたあとに変わるかどうかは、その人自身にしか決められない。
お金にだらしない人を変えるのも、きっと同じ。
節約方法を教えることよりも、
「なぜ自分はこういうお金の使い方をしてしまうのか」
を本人が知ること。
そして、
「このままじゃ嫌だ」
と思えること。
そこから、本当の意味でのお金の使い方が変わっていくんだと思う。
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