以前の記事でも少し書いたことがあるけれど、私は中学2年生の時、更生施設に入所していた。

その施設にいた頃に書いていた日記や、退園するときにもらった先生たちからの手紙を、今でもたまに読み返すことがある。

先日、それらを読み返していて、ふと思ったことがあった。

私はあの頃から、今とあまり変わっていないのかもしれない。
「必要とされること」で自分の価値を測っていた頃の話も書いています。 必要とされることでしか、自分の価値を測れなかった

一番きつかったのは、人間関係だった

施設での生活の中で、一番きつかったのは、思春期真っ只中の女子が集まる女子寮での生活だった。

酷いいじめがあったわけではない。

でも、やっぱり人間関係は激しかった。

何より、24時間ずっと同じメンバーで生活する。

どれだけ苦手な相手がいても、学校が終われば家に帰れるような環境ではない。

逃げることもできない。

入所してから半年ほどは、私自身も人間関係でかなり悩んでいた。

その中でも特にきつかったのが、先輩たちが卒業して退園した後だった。

同い年の女子3人と、年下の女の子1人。

合わせて4人で生活することになった。

年下の女の子は、どちらかというと一匹狼タイプ。

同い年の女子2人は、いわゆる「女子感」が強いタイプだった。

その中の1人が、自分がハブられるのが嫌だったのか、私が言ってもいない悪口を、もう1人の女子に「私が言っていた」と伝えた。

そして、ある日突然、その2人から距離を置かれるようになった。

「嫌われること」が怖かった

当時の私は、とにかく人の目を気にしていた。

1人でいる自分を見るのが嫌だった。

「どう思われているんだろう」

「嫌われたのかな」

そんなことばかり考えていた。

だから、拒絶されたことが怖くて、自分からその2人の中に入っていく勇気もなかった。

そのうち、私は自室から出られなくなってしまった。

後になって、2人とはそれぞれ話し合いをして、誤解も解けた。

そのうちの1人が退園する頃には、ちゃんと和解することもできていた。

今思えば、たった数人の人間関係の中で、逃げ場もなく、毎日顔を合わせなければいけない環境だったからこそ、当時の私にはものすごく大きな問題だったんだと思う。

「こんな女子寮にはしたくない」と思った

その経験があったからこそ、私はその後、女子寮の生活を少しでも良くしたいと思うようになった。

新しい子が入園してくるたびに、同じような揉め事が起きないようにする。

裏で悪口を言わない。

誰かを仲間外れにしない。

嫌な雰囲気を作らない。

自分が経験して嫌だったことを、今度は誰かに味わわせたくなかった。

そうやって過ごしていくうちに、私が退園する直前には、先生から

「今までで一番、平和な女子寮になった」

と褒めてもらった。

それは当時の私にとって、すごく嬉しいことだった。

自分が苦しかった経験を、誰かのために活かせた気がしたから。

でも、ずっと言われていた言葉がある

そんな私に、施設にいた頃から先生たちが何度も言っていた言葉がある。

「自分を大切にしなさい」

「もう、自分のために生きなさい」

何度も、何度も言われていた。

当時は、その言葉の意味をちゃんと理解できていなかった。

でも、今になって昔の日記や手紙を読み返してみると、

「私って、あの頃からずっと同じことを言われていたんだな」

と思う。

そして、それは今も変わっていない。

私は今でも、自分を犠牲にしてまで、人のために動いてしまう。

大切にしたいと思った人ほど、簡単に切ることができない。

「この人には私が必要なんじゃないか」

「ここで私が離れたらどうなるんだろう」

そう考えてしまって、自分が苦しくなっても、相手を優先してしまう。

たぶん私は、昔からずっとそうだった。

誰かを切ることより、自分が我慢することを選んできた。

誰かを傷つけることより、自分が傷つくことを選んできた。

その方が、自分にとっては楽だったのかもしれない。

でも、それは本当に「優しさ」なんだろうか。
「正しい優しさ」って誰が決めるんだろう、という話も書いています。 「正しい優しさ」って、誰が決めるんだろう

施設の先生たちが何度も言ってくれた、

「自分を大切にしなさい」

という言葉。

私は30代になった今でも、まだその意味を探している。

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人のために生きることと、自分を犠牲にすることは、きっと同じじゃない。

大切な人を大切にすることと、自分を傷つけ続けることも、きっと違う。

頭では分かっている。

だからこそ、今度こそ少しずつでも、

「自分のことも大切にする」

ということを覚えていきたいと思う。

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グル子

このサイトのメインライター。失敗談から日常のことまで、思いついたことを気ままに書いています。ゆるく更新しているので、気軽にのぞいてもらえたらうれしいです。

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