30歳を超えてから、

「人生経験を増やしなさい」

という言葉を、よくかけられるようになった。

私の人生を振り返ってみると、私はどうやら、しなくてもいい苦労まで背負ってしまう傾向がある。

幼少期の苦労は、自分で選んだものではなかった。

でも、大人になって、自分で選択できるようになってからも、なぜか私は「幸せな方」や「正しいと思う方」を選ぶことができなかった。

シャバと話をするようになって、自分の考えや過去の自分と向き合って、「自分を知る」ということを教えてもらった。

そして最近、特に思うことがある。

人には、

「分かっていなくて失敗する人」

と、

「分かっていて失敗を選ぶ人」

がいるんじゃないか。

そう分けると、私はたぶん後者に当たる。
「正しいと分かっている方を選ぶ」ことについて、こちらの記事でも書いています。 人生は正解を選ぶことより自分の選択を正解にしていくこと

今日は、なぜ私は幸せを選ばないのかを考えてみたい。

私は、幸せになりたかったはずなのに

「幸せになりたい」

という気持ちは、きっと人一倍強く持って生きてきたと思う。

幼少期の頃は、家におやつがある友達が羨ましかった。

親とスーパーに行って、当たり前のようにお菓子を選んでいる姿も羨ましかった。

家族で一緒にご飯を食べている家庭も羨ましかった。

私は小さい頃から、親に遠慮して生きてきた。

だから、

「頼ってもいい」

「甘えてもいい」

「助けてもらっても大丈夫」

という成功体験が、ほとんどない。

祖母や叔母は、親以上に私に良くしてくれた。

それでも、私は心を開いて、遠慮せずに頼ることができなかった。

「迷惑だと思ってるんやろうな」

「幻滅されるんやろうな」

そんなふうに、自分で勝手に思い込んでいた。

そして、それを相手に聞くこともしなかった。

「迷惑かもしれない」を、自分の中だけで完結させる

これって、母親になっても、大人になっても、あまり変わっていない。

誰かに頼る前に、

「迷惑かな」

「こんなこと言ったらどう思われるかな」

と考える。

でも、本当は相手がどう思っているのかなんて、聞いてみないと分からない。

それなのに私は、勝手に相手の気持ちを想像して、勝手に遠慮して、勝手に一人で抱える。

そして、問題が自分一人ではもう解決できないところまで来て、初めて誰かに話す。

そうすると、

「もっと早く言ってくれたらいいのに」

「一人で考えんと、相談してくれたらいいのに」

と、毎回言われてきた。

これ、ブログを書きながら思い出した(笑)

たぶん私は、ずっと同じことを繰り返してきたんだと思う。

自分の悪いところを「知っている」だけだった

私の悪いところは、自分の苦手なことや、自分の悪いところをある程度分かっているのに、

その対策方法や解決方法を考えずに生きてきたこと。

「私は一人で抱え込む」

「人に頼るのが苦手」

「人の評価を気にする」

「自分の気持ちより、相手がどう思うかを優先する」

自分でも分かっている。

でも、

「じゃあ、どうしたら変えられる?」

というところまで、ちゃんと考えてこなかった。

分かっているから、それで終わっていた。

自分の性格だから仕方ない。

私はこういう人間だから。

そうやって、ある意味では諦めていたんだと思う。

正解が分かっているのに、違う方を選ぶ

2つの選択肢があったとき、

「どちらを選べば正しいのか」

「どちらを選べば自分が幸せになれるのか」

自分では分かっていることがある。

それなのに、実際に選ぶときになると、そこにものすごく精神的な労力がかかる。

誰かを悲しませるかもしれない。

誰かに嫌われるかもしれない。

誰かの期待を裏切るかもしれない。

今まで積み重ねてきたものを捨てることになるかもしれない。

そういうことを考え始めると、自分の選択がブレてしまう。

そして、分かっているはずの「幸せな方」を選べなくなる。

今考えると、私は「何が正しいか」が分からなかったんじゃない。

正しいと思っている方を選ぶ勇気がなかったんだと思う。

人に「変わって」と言いながら、自分も変わっていない

私は、人に対して、

「変わらなきゃ」

と思うことがある。

「このままじゃダメだよ」

と思うこともある。

でも、そう言っている自分自身はどうなんだろう。

相手より大きな問題があるわけではないかもしれない。

でも、自分だって変われていない。

分かっているのに、同じことを繰り返している。

そこを客観的に見てみると、私は思っていた以上に弱い人間なんだと思う。

人に変わることを求める前に、自分も変わらなければいけない。

そんな当たり前のことに、今さら気づいている。

結局、まだ「他人の人生」を生きている

以前の記事で、「他人の人生を生きるのをやめた」ということを書いた。

でも、正直に言えば、まだまだ他人の評価を気にしている。

本来、自分がやりたいこと。

自分が選びたいこと。

自分が幸せだと思うこと。

そこよりも、

「周りからどう見えるか」

「誰かをがっかりさせないか」

「これは正しい選択なのか」

そんなことを考えてしまう。

というか、最近は、

自分が本当にやりたいことが、もう何だったのか分からなくなっている。

いろいろなことがありすぎて、

「自分が幸せになること」

そのものを、諦めることで何かの罪悪感を消そうとしているのかもしれない。

幸せになりたいと言いながら、幸せになることを自分で避けている。

もしそうだとしたら、少し皮肉な話だと思う。

私が人を否定しない理由

世の中には、いろいろな人がいる。

今、自分が「正しい側」にいたとしても、いつ「正しくない側」になるかなんて分からない。

だから私は、基本的に誰かのことを否定しないように生きてきたように思う。

もちろん、何でも許せるわけではない。

でも、

「この人は間違っている」

と簡単に決めつけたくない。

それは、人に優しくありたいからだけではないと思う。

たぶん私は、

自分が間違ったときに、否定されるのが怖いから。

「人のことを否定しなければ、自分も否定されにくいんじゃないか」

そんな気持ちも、どこかにあるのだと思う。

そう考えると、私は全然できた人間ではない。

むしろ、自分を守るためにそうしていただけなのかもしれない。

少しずつ、自分の気持ちを言葉にできるようになった

シャバが、ブログを投稿するというきっかけをくれた。

それをきっかけに、自分の気持ちや感情を、こうやって少しずつ言葉にできるようになってきた。

今までなら、自分の中で考えて終わっていたこと。

なんとなく感じていたけど、うまく言葉にできなかったこと。

そういうものを、一つずつ文章にしている。

書いていると、

「あ、自分ってこんなこと思ってたんや」

と、後から気づくこともある。

自分の気持ちを言語化することで、少しずつ自分のことが分かってきた気がする。
本当の自分の気持ちと向き合うことについて、こちらの記事も読んでみてください。 本当の自分の気持ちと向き合うとき

ただ、対人となると、まだまだ苦手意識は強い。

文章なら言えることも、目の前の人には言えない。

助けてほしいと言えない。

嫌だと言えない。

本当はどう思っているのかを、素直に伝えられない。

そこは、まだ私の課題なんだと思う。

公認心理師(国家資格)のみが登録!オンライン心理カウンセリング【Kimochi】

気持ちをうまく言葉にできないと感じているなら、公認心理師のカウンセリングを試してみるのもひとつの方法かもしれません。

公認心理師(国家資格)のみが登録!オンライン心理カウンセリング【Kimochi】

詳細を見る

30代になっても、思い描いていた自分ではない

10代の頃、私は30代になった自分を、もっと違う人間だと思っていた。

もっとしっかりしていると思っていた。

もっと人生を分かっていると思っていた。

もっと自信を持って生きていると思っていた。

でも、実際の私は全然違う。

まだまだ失敗する。

まだまだ迷う。

まだまだ人の目を気にする。

まだまだ自分の気持ちを後回しにする。

でも、最近はそれを「だから私はダメなんだ」と思うだけではなくなった。

ここまで自分のことが分かってきたなら、

次は、行動に移す時なんだと思う。

今度は、自分の「変われる」を信じてみたい

私はこれまで、他人の「変わる」を信じてきた。

この人も、いつか変わるかもしれない。

気づくかもしれない。

きっと変われる。

そうやって、何度も人を信じてきた。

だったら今度は、自分自身のことも信じてみたい。

「私は変われない」

ではなく、

「私は変われる」

と。

今まで何度も遠回りしてきたからこそ、分かることもある。

失敗したからこそ、見えるものもある。

そして、今まで自分ができなかったことを、これからできるようになればいい。

30代になったからといって、完成した人間にならなくていい。

人生経験を増やせと言われても、無理に苦労を増やす必要もない。

私はもう、「苦労したから偉い」とは思わない。

できれば、しなくてもいい苦労はしたくない(笑)

これからは、

「どちらが正しいか」

だけではなく、

「私はどちらを選びたいのか」

「私はどちらを選んだら幸せなのか」

を、もっと大切にしていきたい。

幸せになることに、罪悪感を持たなくていい。

誰かの期待を裏切ることになったとしても、自分の人生を生きることは悪いことじゃない。

私はまだまだ途中にいる。

でも、ここまで自分のことが分かってきたなら、もう「分かっているだけ」で終わらせたくない。

他人が変わることを信じてきた私だからこそ、今度は自分が変われることを信じてみたい。

そして今度こそ、

「分かっているのに、幸せを選ばない自分」

から、

「分かっているからこそ、幸せになる方を選べる自分」

に変わっていきたい。

グル子のプロフィール画像

グル子

このサイトのメインライター。失敗談から日常のことまで、思いついたことを気ままに書いています。ゆるく更新しているので、気軽にのぞいてもらえたらうれしいです。

新着記事をいち早くチェックしませんか?

新着記事のお知らせはもちろん、おすすめ記事の紹介や、著者・カテゴリー別の検索もLINEで。ここだけのちょっとした話も、こっそりお届けします。

LINEで更新通知を受け取る